2009.3.20 かまくら アトリエ星の井

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ビーチグラスで作る癒しの空間

BeachGlass Journal VOL13
目次
 1.かまくらアトリエ星の井
  ・ニースでビーチコーミング
  ・コース予定 4月/5月 
 2.ベージングストーン
  ・フラワーアレンジメント「ブリュージュ」
  ・北米ビーチグラス・フェスティバルへのご案内

  ・今月のベストビーチグラス
 3.テーブルガーデニング
  ・ビーチグラスで育てるスパティフィラム
 4.世界の花事情
  ・コートダジュール(フランス)でミモザを楽しむ
 5.鎌倉情報
  ・新田義貞に勝利をもたらした春の海
  ・今が旬 鎌倉に咲く今月の花 梅とスイセン
 6.イベント
  ・北米ビーチグラス・フェスティバル


かまくら アトリエ星の井

ニースの海岸

砂利に混じってビーチグラスが打ち上げられます
■ニースでビーチコーミング

 パリからニースにやってくるとほっとします。というのもパリの冬は寒く、毎日、0度前後の日が続きますので鎌倉暮らしの身には寒さが応えます。それに比べニースの暖かさは天国のようです。この季節はオフシーズンですので観光客は少なく、海岸を散歩するにはよい季節と言えます。
 ニースの旧市街に広がる海岸は、ご覧のように人の手により砂利で作られたビーチです。この界隈は断崖絶壁ばかりの地形ですから自然の砂浜はお目にかかりません。カンヌ方面やイタリア側のサンレモ方面まで足を延ばすと、やっと砂浜を見かけるようになります。この砂利ばかりのビーチにもビーチグラスは打ち上げられます。ここに打ち上げられるビーチグラスは、日本ではお目にかからないような色のものが多く見られます。ワインが多く飲まれる国ですから多種多様なワインボトルの残骸から、海がカラフルなビーチグラスを作ったものと思われます。 
 日中、海岸でビーチグラスを拾っていると子供たちが寄ってきて何を拾っているのかと興味津々に覗き込むのです。そして、しばらくしてビーチグラスを拾い出したのです。拾ったビーチグラスを私の持っている袋の中にどんどん入れ始めたのです。これには驚きました。入れてくれるたびにメルシーを連発する羽目になりました。おそらく海岸をクリーニングしている変な東洋人と思われたのではないかと思っています。これも現地の人との一種のコミュニケーションということで思い出に残った出来事でした。
 海岸から目を水平線に向ければちょうどコルシカ島行きのフェリーが出航するところでした。
 こんなニースにビーチグラスを探しに行きませんか。当アトリエでは、ビーチが静かになる2010年1月にニースツアーを予定しています。興味のある方は、今のうちからお金と時間を貯めてはいかがでしょうか。

                     かまくら
                     アトリエ星の井
                     2009年3月
ニースから出航するこのフェリーに乗れば、コルシカ島まで4時間で行けます。

ビーチグラスで作る癒しの空間
テーブルガーデニング体験コース
■コース予定
 4月/5月


 テーブルガーデニング体験コースを開催いたします。ご興味のある方は奮ってご参加ください。

コード コース名 開催日
TGC01 ビーチグラスで作る癒しの空間 
テーブルガーデニング体験
4月18日

 ビーチグラスとかわいらしいベビーサンローズの両方を楽しむ事ができます。
ビーチグラスで作る癒しの空間
フラワーアレンジメント「ブリュージュ」

 フラワーアレンジメント「ブリュージュ」の体験コースを開催いたします。ご興味のある方は奮ってご参加ください。

コード コース名 開催日
FABC01 ビーチグラスで作る癒しの空間 
フラワーアレンジメント「ブリュージュ」

モッコウバラ
4月23日

 ブリュージュはビーチグラスと花の両方を楽しむ事ができる欲張ったフラワーアレンジメントです。
コース修了時には、ブランデーグラス、ビーチグラス、ウォーターパール、花をお持ち帰りいただけます。
ビーチグラスで作る癒しの空間
フラワーアレンジメント「ブリュージュ」

 フラワーアレンジメント「ブリュージュ」の体験コースを開催いたします。ご興味のある方は奮ってご参加ください。

コード コース名 開催日
FABC02 ビーチグラスで作る癒しの空間 
フラワーアレンジメント「ブリュージュ」

羽衣ジャスミン
5月2日

 ブリュージュはビーチグラスと花の両方を楽しむ事ができる欲張ったフラワーアレンジメントです。
コース修了時には、「踊るビーチグラス」、ビーチグラス、ウォーターパール、花をお持ち帰りいただけます。
ビーチグラスで作る癒しの空間
テーブルガーデニング四季

 テーブルガーデニングの通信講座を開始いたしました。ご興味のある方は奮って参加ください。

コード コース名 開催日
DTGC01 ビーチグラスで作る癒しの空間 
テーブルガーデニング四季
通信講座

 1年を通してビーチグラスと4種類の植物の両方を楽しむ事ができます。

ベージングストーン

庭に咲いた「つる日日草」をワイングラスにアレンジ


スイセンの花のほのかな香りを室内で楽しむ
フラワーアレンジメント「ブリュージュ」

■グラスで育つ「つる日日草」

 前回号で紹介したフラワーアレンジ方法「ブリュージュ」で使用した「つる日日草」が今回のテーマです。
 「つる日日草」は鎌倉ではよく見かけますが、花の時期以外はあまり存在感のない草です。夏には沢山のつるが5メートル以上も伸びて邪魔になるくらいですが、花の種類の少ない早春に青紫の花を次々と咲かせます。
 当アトリエのある鎌倉・長谷は、海が近いだけあって植木鉢のつる日日草が1月末に蕾ができて、2月初旬には花が咲き始めました。この花の咲いている枝を切り、「ブリュージュ」でアレンジしました。花は3日ほどでしおれてしまいましたが、新たな蕾が開花しました。この花は長持ちで3週間たってもまだ咲いています。驚くことにこの3週間の間に新しい蕾が出てきました。
 ブリュージュはビーチグラスとウォーターパールを使うだけの単純なフラワーアレンジメント方法ですが、かなりパワフルな能力を発揮します。
 安定感のあるダイニンググラスにビーチグラスを配置し、活けたい花を挿してウォーターパールと水を流し込めば完成です。花の茎はビーチグラスでカバーすると外からは見えなくなると同時に、茎を固定し花が傾くのを防いでくれます。
 このブリュージュは水中のビーチグラスも楽しめて、花も楽しめると言う一石二鳥を狙ったフラワーアレンジメント方法です。
 良質なビーチグラスを大量に集めるのは困難ですので、このブリュージュなら少ないビーチグラスでお楽しみいただけます。
また、ビーチグラスのアレンジと花のアレンジは、あなたのアイディア次第で色々な楽しみ方ができます。
 例えば、香りのある花をグラスに浮かべるという方法もあります。こうするとずいぶんとオシャレな感じになります。

  
伊豆大島を背景にした「つる日日草」

■今月のベストビーチグラス

 今月採取したビーチグラスからお気に入りのものを紹介します。


テーブルガーデニング

昨年植え付けたスパティフィラム

スパティフィラムと菜の花
■ビーチグラスで育つスパティフィラム

 春がやってきました。実験的にオフィス環境で育てているスパティフィラムは、温度に敏感なだけに冬は元気がありませんでしたが、春の到来とともに元気を取り戻しました。冬を耐えたスパティフィラムには新たな葉が出てきました。枯れた葉は切り落としましたが、全体の形は植えた時とそれほど変わらずテーブルガーデニング用の植物として使えそうです。この春から「ビーチグラスで作る癒しの空間 テーブルガーデニング四季」のメニューに加える予定にしています。
 

ベビーサンローズ
春になり昨年植え付けたベビーサンローズに花が

世界の花事情

アンティーブの朝市 切花のミモザ

ニースの街路樹 ミモザ
■コートダジュール(フランス)でミモザを楽しむ

 1月から2月にかけてコートダジュール一帯でご覧のようなミモザの花をよく見かけるようになります。このミモザはオーストラリア原産の木ですが、地中海性気候に馴染むと見えてよく育っています。鎌倉でもこの木は良く育ち、2月から3月にかけて満開となります。
 カンヌから車で20分くらい行った所にアンティーブという保養地があります。ここには朝市があり、地元の農産物を販売しているのですが、この時期、ミモザの花を野菜と一緒に飾っていました。変わったものとしては、レモンを丸ごと漬けたものをオリーブの漬物などと一緒に売っていました。これはどうやってたべるのか興味深いものでしたが、見てくれはなかなかオシャレナ感じです。
 ニースでは街路樹としてミモザが植えられていて、大木に育っていました。日本で言えば桜のような位置づけの木のようです。
 ニースから20キロ離れた所にモナコという国がありますが、ここでもミモザを見つけました。王室宮殿のあるモナコヴィルの散歩道に植えられていました。ここは高台で海からの風を直接受ける場所ですが、潮風にも負けず立派な花を咲かせていました。このミモザの花が終わる頃、春本番となります。

 
モナコヴィルの散歩道に咲くミモザ

鎌倉情報

水が引いた由比ガ浜
稲村ガ崎
■新田義貞に勝利をもたらした春の海 

春の海岸は、その他の季節とはまったく異なる光景を見せます。春は潮の干満の差が大きいので、干潮時には波打ち際が随分と沖の方に移動してしまいます。由比ガ浜では広大な砂浜が現れることになります。同様に普段は海中にあって見られない岩場が現れたりします。稲村ガ崎から江ノ島にかけては、干潮時には広大な岩場が現れ、格好の磯遊びの場になっています。稲村ガ崎で思い出されるのが鎌倉幕府を滅亡に追い込んだ新田義貞の鎌倉攻めです。鎌倉は三方を山に囲まれ、正面が海という立地ですから、攻める方はなかなか大変なわけです。ただし、春の海は、海に道を開きますから稲村ガ崎の岸壁沿いに新田義貞の軍勢6万が怒涛のように流れ込んだものと思われます。時は元弘3年(1333)5月21日です。湘南地方では5月21日ごろはちょうど大潮にあたり、午前11時ごろと夜中の11時ごろに潮が最も引く頃です。新田義貞の軍勢は夜中に進攻したことになっていますので、まんざら作り話でもなさそうです。


  
海中から岩場が現れた稲村ガ崎

今が旬 鎌倉に咲く今月の花
梅とスイセンの花 満開を終えた梅と遅咲きのスイセンが参道を彩るく鎌倉・宝戒寺(ほうかいじ)
これらの花が終わる頃、段葛(だんかずら)の桜が花を咲かせ始めます。

イベント 
■北米ビーチグラス・フェスティバル 

 2009年の秋に米国にて開催される予定のビーチグラス・フェスティバルにご案内致します。
場所は北米五大湖の一つエリー湖畔で開催される予定です。
遅い夏休みをこの時期に取られてはいかがでしょうか。

 ○ビーチグラス・フェスティバル(米国) 2009年10月16日〜10月20日




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